赤土とは | 赤土流出防止プロジェクト

RED SOIL 沖縄県の赤土等流出対策

赤土等とは

赤土等は、赤茶色の土(国頭マージ、島尻マージ)や灰色の土(ジャーガル、クチャ)など、砂や小石を除くすべての土壌をまとめて呼ばれる土のことです。

赤土等の土壌の名称

※赤土等流出防止パンフレット 未来につなげよう美ら海の恵みより抜粋

沖縄県には、主に国頭マージ、島尻マージ、ジャーガル、沖積土壌の4種類の土壌が分布しています。

国頭マージは、一般的に「赤土」と呼ばれている土です。この土壌は粒子が細かくて分散しやすいため、受食性(地表の削られやすさ)が高く、透水性(水の通しやすさ)は低いため、流出しやすい性質を持っています。

島尻マージは、粒子が比較的大きいので、受食性(地表の削られやすさ)が低く、透水性(水の通しやすさ)が高いため、流出しにくい性質を持っています。

泥岩であるクチャが風化するとジャーガルと呼ばれる土になります。ジャーガルは、粘土製の土壌で、色が灰色であるため目立ちませんが、国頭マージと同程度、流出しやすい性質を持っています。

沖積土壌は、山や海に堆積した土砂からなる土壌です。

色や粒子の大きさは場所によってさまざまですが、流出のしやすさは国頭マージと島尻マージの中間程度だと考えられています。

沖縄県の分布面積の約55%を国頭マージが占めています。

島尻マージ、ジャーガルが占める割合も多く、沖縄県の土壌はとても流出しやすい環境にあるといえます。

沖縄県に分布する土壌

※赤土等流出防止パンフレット 未来につなげよう美ら海の恵みより抜粋

一般的に「赤土」と呼ばれているのは国頭マージですが、海へ流出する土には島尻マージ、ジャーガル、沖積土壌も含まれるため、「赤土等」と表記しています。

赤土等が育む沖縄らしさ

赤土等は、赤瓦の屋根やシーサーなどの焼き物(やちむん)の原料として利用されています。また、サトウキビやパイナップルなどの農産物を育てるためにも必要です。首里城の屋根瓦や窓枠の鮮やかな赤も、王朝時代から久米島の赤土が染料として使用されています。

沖縄らしい文化や特産品、風景は赤土等があるから生まれたものも多く、豊かな恵みを与えています。赤土等は、沖縄の大切な資源なのです。

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